食を仕事として、携わるようになって10年以上経つ。そこで思うのは、食と性格は多いに関係しているということ。
ある時期、二人の人物がいた。一人は、店長で、一人は友人。私は、料理店でまかないを作っていたので、
いつも「何がいいですか?」と聞くと、店長は「肉がいい!」と言っていた。野菜も残してばかりだった。
まかない以外でも肉中心の食事のようだった。
そして、その友人の方も好んで肉ばかりを食べていたが、二人に共通点があった。
『すぐキレル』
よくキレルのは、この偏った食のせいではないかと思った。 ほんとに、大したことでもないのによくキレル。
当時の友人は、車に乗り、道が混んでいると怒り、誰かが割り込んできたりするとよくぶちキレていた・・。
同乗者としては度々、疲れた・・。
そして、店長もわけもなくよくキレた。
お客の前では、サービス業にあるまじき行為だが、自分が抑えられないのだろう。
これが、偏った食事が性格に影響を及ぼしているのでは?と考え始めた頃だ。
今では、薬膳で言うところの『肝陽亢盛』タイプということがわかる。
身体に熱がたまりやすいので、高カロリーなものを避け『涼寒性』の野菜を取ると怒りっぽくならずに良い。
その後も、レストランで料理を出しているとき、大体伝票を見たらその人の雰囲気がわかるようになった。
太っているか、痩せているか、穏やかか、気が短いか・・。大体クレームがきやすいタイプの人は、メニューが偏ってオーダーがある。日頃から、こういう食べ方をしているのだろう。
あるお店の時、接客の仕事に新しいバイトの子が入ってきた。
いわゆる、今のギャルっぽい子で、2、3言 言葉を交わしたが、話がかみ合わない。
『私もオバさんになったか・・。』などと、最初は思ってみたものの、どうも、私だけではなかった。
しばらくすると接客への苦情が出始めた。なんとなく、注意力散漫でもあった。
あるとき、その彼女のバックの中身がチラッと見えたことがあった。
某栄養補助食品が山のように入っているではないか!!
つい、私は「何これ?」と聞いてしまった。(見ればわかるのだが・・)
ギャル子「これ美味しいし。スタイルの維持にい~。」
と、毎食食べているそうだった・・・。
私「???」
確かに、彼女は痩せている。しかし、がりがりで顔色も悪く、
お世辞にもスタイルが良いとは言えなかった。
手首には紐の跡が残っている。若いのに皮膚にハリがないのだ。
「・・・。」
私は、閉口してしまった。
彼女が若い子たちとの会話で、コンビニの○○が美味しいという、
会話をよく耳にしていた。
聞けば、その栄養補助食品以外は、コンビニ弁当ばかりだとか。
コンビニのおにぎりは、本来のおにぎりと比べると、防腐剤が多すぎてご飯特有の香りがしない。
1週間たってもカビが発生しないなどとテレビで実験していた。
もちろん、裏面をみれば、添加物だらけ。
あれを毎日食べていれば、体になんらかの異常が出てくるであろうし。
ましてや、それが、今から子供を産むであろう女性だったら、産まれてくる子供に影響があるだろう。
実際、最近産まれてくる子供は、昔に比べるとアトピーの発生率が異常に多い。
何らかの影響があっているのでは?と考えざるを得ない。
そういうわけで、若い女子らに、トクトクとそういう話をしたら、皆、目を丸くしていた。
『いーのだ!オバはんと言われようが、コワイといわれようが!』
正しい人は、正しい食から。
食は人を良くするとは、どこかの企業が言っていた言葉だが、キレる子供を作りたくなければ、家族の食事をきちんとする。手間がかかり、遠回りのようにみえても、後できっとご褒美がくる。
このような考えから、
それまでフレンチレストランやホテル、イタリアンレストラン中心で働いていた私は、
東京などに通って薬膳を勉強し始めた。
薬膳の世界は『医食同源』。
何も中華料理でなくても、漢方でなくとも、普段の食事から人の身体を治したり改善したりすることができる。
『未病』という言葉を最近よく耳にするようになったが、身体が少し『おかしいな?』と感じた時点であれば、
食事で改善することができる。
そのままほっておけば、医療費がかさむだけである。自然の中の野菜、自然で育った豚や牛、鶏にもパワーがある。
食べることは生きる力をもらうことだ。
イライラや無気力、怒りっぽいもただ単に性格やストレスだけで、すませてはいけない。
食生活の改善で、いくらでも変えることができるのだ。
性格を治したかったら、食事を変える。太りたくなかったら、バランスよく食べる。
ガソリン(カロリー)を減らすことより、よく走る車(身体)を作ることが健康で魅力的な身体を作れるポイントだと、
いつも講義の度にダイエットをする若い女性に話している。
今では、食セラピストとして『人を癒し、人を喜ばせ、人に力を与えられる』ような
食事アドバイスや料理教室をしている。
1人でも多くの人の健康と、輝きを見るために、私は食を通じて平和な世界を作っていきたい。
本気で、そう思っている。
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